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第600号【75年目の夏を迎えて】

2020.08.12

 猛暑のなかで花を咲かせるキョウチクトウ。8月9日、平和公園の一角で、白いサルスベリとともに花のついた枝先を風に揺らしていました。乾燥や排気ガスなどに強いことから街路樹や庭木として広く植えられているキョウチクトウ。その花は毎年、広島と長崎の原爆の日の頃に満開を迎えます。75年前、長崎に原爆が投下される直前の朝、この花が咲いていたことを鮮明に憶えているという被爆者の話を聞いたことがあります。ちなみに、広島市は、被爆焼土と化したまちで、いち早く花をつけたキョウチクトウを復興のシンボルとして市花に制定しています。

 

 キョウチクトウはインド原産。日本へは、江戸時代にオランダ船が運んできたとも、中国経由で伝えられたともいわれています。花の色は、赤、ピンク、白などがあり、どこか桃の花を思わせる姿です。そして、葉は細長い竹の葉に似ています。キョウチクトウは漢字で「夾竹桃」と書きますが、「夾」の字には「混じる」の意味があり、竹と桃が混じった姿であることが表現されています。

夾竹桃と百日紅

 キョウチクトウの花でひと息ついたあと、平和公園内の『平和の泉』へ。ここで、原爆犠牲者の冥福を祈りました。たっぷりの水を満たした泉の前に設けられた碑には、被爆した熱い体で水を求めさまよい、どうしても水が欲しくて、油のようなものが一面に浮いた水を飲んだという少女の手記が刻まれています。この碑の前に立つと、子どもたちに二度とこのような体験をさせてはならないと誰もが思うことでしょう。

平和の泉

 『平和の泉』からまっすぐ歩みを進めると、平和祈念像の前へ出ます。ちょうど、午前中に行われた平和記念式典の片付けの最中でした。新型コロナの影響で、例年よりも規模を縮小して行われた今年の式典。これまでとは違う特別な夏となったことで、多くの人がいつも以上に平穏な日々の尊さや平和について思いを深めたのではないでしょうか。

式典後の平和祈念像前

 平和公園に隣接する爆心地公園では、『原子爆弾落下中心地碑』に向かうように地面いっぱいに白いギザギザの線が描かれていました。これは、被爆者の「声紋」をペイントで表現したもので、『声紋源場』と題したアートプロジェクト(〜8月10日まで)。スマートフォンで「声紋」を読み取ると、被爆者の声を聴くことができます。現代ならではの新しい技術で、平和の発信が試みられているのですね。

アート「声紋源場」

 爆心地公園から、近くの長崎原爆資料館へ向かう途中では、『長崎を最後の被爆地とする誓いの火』の塔が、空に向かって炎を揺らしていました。この火は、オリンピック発祥の地であるギリシャのオリンピアの丘で採火された「聖火」。市民によって毎月9日に灯され続けています。

聖火「長崎誓いの火」

 平和について語ることは、テーマが大きすぎて気が引けてしまうという方もいらっしゃると思います。しかし、それはけしてむずかしい話ではありません。平和は、平穏な日常、ささやかな幸せの積み重ね。きょうの食事を、おいしい笑顔でなごやかにいただくこともそのひとつ。みろく屋が、そんな食卓づくりの一助になれたら幸いです。

長崎原爆資料館

※参考にした本:日本の花を愛おしむ(田中 修/中央公論新社)、ながさきことはじめ(長崎文献社)

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